拍米日記

孤高でありたい

モスクワ・サンクトペテルブルク旅行記㉑ 帰り路

 8日もロシアにいたら日本が恋しくなるんだろうなあ、とか思っていたのは旅の前。旅路ではいつものことではあるものの、日本に帰りたくないという思いが募っていた。とはいえ、不法滞在になるわけでもないのでさっさと帰りましょう。

 ちなみに。この日の時点で西欧でCovid-19が大流行し始めていた。欧州の端とは言え、そろそろロシアより日本の方が安全かな、と思っていた。

 

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サンクトペテルブルクとの別れ。そういえばサンクトペテルブルクでは結構な数の連結バスが走っていた。

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駅の掲示板から感じる旅情、本当に良い。

 

 別れを惜しみながら、サンクトペテルブルクサプサンに乗って離れるのでした。また来たい。みんなも行こう。直行便ください。

 

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特に面白くもないサプサン車窓シリーズ。ほとんど音楽聞いて過ごしてた。

 

 サプサンで今度こそレニングラーツキー駅に到着。アエロエクスプレスの最寄り駅に向かうために地下鉄へと乗り換え。もちろん切符を買おうとしたのですが…券売機がクレジットカードを読んでくれない。もう一回やり直してもエラー、読んでくれない。…まあ、ロシアではこれくらいは日常。2~3回読んでくれないことはまあまあある。焦ってはいけない。落ち着いて全部を取り消して……のはずが、クレジットカードが出てこない。…出てこない。出てこないまま最初のメニューに戻った。…マジで?

  流石に想定していない事態にうろたえる私。友人に券売機を任せて片言の英語でなんとかならないかインフォメーションセンターへ駆け込む…片言の英語で話す私、なんか一応伝わってる気はするけど半笑いの駅員、友人の呼ぶ声…。「出てきたで~?」……え?

 そしてこの後は何事もなく、無事に切符を買えたのでした。なんだったんだろう。

 

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ところでこれが地下鉄駅の建物って分かりにく過ぎる。上の小さいMのマークで判別するんだろうけど…。

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これ本当に地下鉄駅の照明か?

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本当に地下鉄駅の照明なんですねえ…

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こういう地下鉄駅があると、地下鉄に乗ることすら楽しみになるから凄い。

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また別の駅にて。色々な装飾があって飽きない。

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天井に埋め込まれている絵。

 

 さて、この日の昼が実質最後のロシアでの食事。最後はロシアらしい食事をするのが王道…だと思うのですが。

 

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あまりにもどこかで見たことがあり過ぎる。

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メニュー。日本語が併記してあった。イカ天がIKATENだったようにそのままの名前のメニューも散見された。(もちろんそのメニューの解説もあった。)

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器とかもわりとそのまま。味はそこそこだった。

 空港でお土産を購入し、ルーブルを全て消費し、飛行機へ(早く空港に着きすぎて2時間ほど時間が余った。)。預ける荷物が2kgほど超過したけどお姉さんに見逃してもらったのは内緒。

 

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空港にて。

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さよなら~

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晴れていたのでモスクワの光が良く見えた。

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でもエンジンが邪魔なんじゃい

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道の周り以外があまりにも暗い。

 

 上る太陽に向かって飛ぶ、シベリアの夜明け。偶然にも窓際の座席を手にしていた私は、明るさに寝られなくなったこともあり、シベリアの風景を見て楽しむのでした。

 

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氷の大地と10000mの朝焼け。上から見ると本当に氷の大地なんだと思わされる。
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飛んでも飛んでも景色が大きく変わらない。

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奥に見えるのはアムール川黒龍江)。ほぼ中露国境の上を飛ぶ。
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アムール川沿いに現れる突然の人工物群
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人工物群はハバロフスクの街だった。こんなに寒いのに60万人もの人が住んでいる市。

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突然場面が飛んで、千葉県銚子付近。植生も土壌もなにもかもが違う。

 

 見覚えのある漢字・ひらがなの世界。なんとなく薫る醤油か大豆のような匂い。ああ、帰ってきてしまったか、と。

 

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帰国後最初の食事。普段は並んでいるらしい店に行列が一切なかった。

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閑散とした成田空港。寂しい。

 

 今度ロシアに行くとしたら、いつになるだろうか。そもそも行けるのだろうか。日ロ関係は非常に微妙なものであり、正直私には数年後の関係が全く予想できない。クリミア併合、G8離脱等はその数年前に予測されていただろうか。日ロ関係の複雑さに加え、現在Covid-19の関係で海外渡航の見通しが全く立たない。いつになるかは分からないが、再訪できることを願っている。そして、もし再訪する機会があれば、その再訪機会を逃さないようにしたいと思う。もしロシアに行きたいと思い、行く機会ができそうになった方がいれば、是非行って欲しい。ロシア独特の文化を味わってほしい。

 日本とロシアは、隣国であるにもかかわらず、心理的にはかなり遠い距離がある。それは、私が帰国後ロシアに旅行してきた話が話題としてかなりの力を持っていることからもよく分かってしまう。もちろん複雑な関係なのは理解しているが、日ロの友好関係が成り立ち、旅行先としてのロシアがもっと一般的なものになると私は嬉しい。私のロシア旅行話が面白くもなんともないものになるくらい、ロシア旅行に行く人が増えてくれればいいな、という思いを記して、この旅行記を終えたいと思う。

 

 

モスクワ・サンクトペテルブルク旅行記⑳ サンクトペテルブルク4日目③ 最後の夜に

 旅の最後には名残惜しさを感じるのがいつものこと…のはずだったのだが。この時の我々はあまりにも疲労が先行していて、名残惜しさを感じる余裕が無かった。今となってはとても惜しい時間だったはずなのだけれど。

 

ロシア美術館

  ちょっと脇道に逸れてしまったが、無事到着することができた、サンクトペテルブルクのもう一つの大美術館。エルミタージュのせいで感覚が麻痺しそうになるが、ここも非常に大きな美術館。

 

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ロシアの建物は基本的に大きいのだけれど、その中でも格別に大きい。

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前庭より。向かい左側にはフィルハーモニーの演奏を聴いたコンサートホールがある。

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展示室への階段。元々宮殿だっただけはある豪勢さ。

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疲れていたせいか、こういう写真が沢山残っている。確かに美術ではあるけど…。

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エカチェリーナ2世はそのイメージもあってか、「強い」と感じさせる絵や像が本当に多い。

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こちらもエカチェリーナ2世。彼女に関する美術品が多すぎる。

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上の像の足元には「E」をかたどったエカチェリーナ2世のマークと王冠。

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いくつ作ってるんだよ

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流石にエルミタージュほどではないが、こちらの部屋も見ていて楽しい。
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疲れてたんだなあ…。左の像に至っては近くで休んだこともあり、5~6枚も写真を撮っていた。

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もちろん絵も多数飾られている。
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私が風景画を好むせいで、その写真ばかり残っていた。もう少し他の絵は無いのか…?
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奥行を感じさせる風景画は引き込まれるから好き。
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他の展示品ももちろん多数あったはずなのだが、風景画以外の写真がこれくらいしかなかった。

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視点を変えた絵、というのもなかなか面白い。

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やはり時代順に絵が並ぶので、だんだん印象派の絵が増えてくる。

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どういう場面の絵かは分からないが、どういう意味の絵なのかはなんとなくわかる。

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本当にこんな感じの会場で演説等を行っていたんだろうか…。



 エルミタージュは順路?とでもいうのであろうか、一筆書きで全部屋を回れるような展示になっていなかった一方で、ここロシア美術館はそういった回り方が簡単にできるような展示配置になっていた。そこは大いに評価したい。エルミタージュの中でルートを組むのは本当に大変だったので。*1
 エルミタージュもそうなのだが、もっとゆっくり回れる時間があれば良かったのに、と思ってしまう。とはいえ初回の訪問でかつ時間も十分に無い中では、全部屋を回ることを優先してしまう。次回行く機会があれば、その時は一週間ほど滞在して、のんびり回ることができれば良いな、と思った次第。
 また、これは私個人の問題であるが、美術史・芸術史に関する知識がほとんどない。これは美術館を巡る上ではかなり致命的だと感じた。国内を含め、次回美術館に行く機会を得たら、その前にある程度の予習をしておくべきだなあ、と今更ながら反省している。知識がない私でも、高名な絵は知らずともなんとなく良い絵な気がする、と思えたので、知識があればもっと楽しめただろうに、と考えてしまう。

 さて、この時点で外は夕焼け。サンクトペテルブルク最後の夜。…だからといって特別なことをしたわけではないが。

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この日まで近くに行っていなかったエカチェリーナ2世像。雄大

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この像は夜の方が映える。

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こんな感じの佇まいだと、この街、この国の守り神か何かとすら思えてくる。

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この日飲んだウオッカ。ルースキースタンダードとベルーガ

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この日まで魚料理を食べていなかったのでサーモンの何かを頼んだ。滅茶苦茶美味しかった。

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いい雰囲気のレストランだった。現金足りなかったせいで支払い待ってもらってすまぬ。

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本当にいい街だった。直行便ください。


 この日が最後の観光日、あとは帰るだけ。よく帰るまでが遠足とは言うけれど、海外だと本当に帰るまで油断できないので、この日が最後の日という感じではなかったけれど。

 

 

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*1:なおエルミタージュ内でルートを組んだのは友人である。感謝。

モスクワ・サンクトペテルブルク旅行記⑲ サンクトペテルブルク4日目② 戦争の記録と幻覚

 旅行も8日目。毎日のように美術館・博物館を巡り、街を縦横無尽に歩き回っていると、身体はもちろん精神も疲弊してくるわけです。数日前から既に定期的にベンチに座って休養しないと充電が切れる状態になってしました。当然ながら、この日にはその疲労が極大に達していました。そうなってくると、集中力が切れてくるわけで、博物館に入っても展示品をちゃんと見ることが厳しくなっていました。というわけで、終盤の博物館類は記憶が本当に無い。許して。

 

 砲兵博物館に行けなかった失意の我々の次なる目的地は、防護巡洋艦アヴローラ。

 

防護巡洋艦アヴローラ

 防護巡洋艦アヴローラ。その名前は自然現象オーロラの語源である、ローマ神話暁の女神Auroraのロシア語名に由来する。アヴローラが進水したのは1900年のサンクトペテルブルク。その後、1905年5月27日、ロシア海軍悪夢の日を辛くも生き残り、故郷バルト海へ。その後、第一次大戦を戦い、二月革命を超え、革命軍指揮下となった1917年10月25日(西暦では11月7日)、冬宮突入作戦の合図としてアヴローラの砲は火を噴いたのでした。アヴローラが革命の象徴となったのは言うまでも無く。練習艦となったり、砲を撤去されたり、ドイツ軍の攻撃で着底するなど数奇な艦生を送った末に、今は記念艦としてネヴァ川で静かに揺られている。

 

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アヴローラ遠景。街中に軍艦が突然現れるので少し驚く。

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この時期の軍艦は本当によく煙突が目立つ。

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アヴローラ内。ロシア人向けに作られているとはいえやはり狭い。

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見上げる。

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ロシア海軍の旗。
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この日はネヴァ川も穏やかだった。

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甲板。

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ここからは船内展示。戦闘中の絵。

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やっぱりちゃんとこういう場所には模型がある。

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航路図。遠路はるばるお疲れ様としか言いようがない。

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見覚えのある模型だなあ

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見覚えのある顔だなあ

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そっち目線の絵も展示するのか…


 今思うと、三笠より通路とかが一回り大きかった印象。体格差ですかねえ。

 ちなみにここに入るときに荷物を預けるのだけれど、そのロッカーの鍵の締まりがとにかく悪かった。ちょっと怖かった。

 

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対岸から。遠くから見るとかわいい。
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ネヴァ川との別れ。また会いたい。

 

レニングラード防衛博物館 

  前日は休館日で行けなかった博物館。再挑戦で観覧に成功。

 第二次世界大戦で戦場となった場所は数えきることはできないだろうが、その中でも最も凄惨な運命を辿った場所の一つとして、レニングラードが挙げられるのではないだろうか。*1872日間もの包囲戦、その記録の博物館。…ただし、この博物館は本当に英語の解説文すら全くなかった。何もわからん。しかし、その展示の方法が非常に印象的なものであったため、脳裏に焼き付いている。

 ところで、Wikipediaレニングラード防衛戦に掲載されている当時の写真が私の知っているサンクトペテルブルクの風景でなるほど、と思った。

 レニングラード包囲戦 - Wikipedia

 

※本記事にはナチスドイツの象徴である鍵十字の写真を掲載していますが、あくまでも展示品を紹介するものであり、そこに政治的意図は一切ございません。

 

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入口からこれ。印象に嫌でも残る。

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錆びた砲とあの旗と。

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その上にはあの英雄。入口の印象が強すぎて展示の印象が薄いレベル。

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こうやって印象に残る展示を考えつく人は凄い。

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展示はこんな感じ。本当に物資が少なかった時代。

 

 

  さて、この次の目的地はロシア美術館。宮殿を用いたロシア最大の美術館である。別館も複数あり、非常に見ごたえのある美術館…なのだが、今回は時間の関係で別館を訪れることはできなかった。

  チケットを購入して中に入り、足の疲労を抑えるためベンチに座り、周りを見渡すと…

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ちょっと待てよ、これ本当に美術館の展示か?

 

 展示品に疑問を感じ、落ち着いて地図を開き、現在地を確認すると…ここはロシア美術館じゃない…!?

 

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中央のロシア美術館にいるはずが下の民俗博物館にいた。

 

 言い訳させてもらうと、そもそもロシアの建物はその建物が何であるかを表にあまり提示してくれない。モスクワで予約したホテルを探すのに15分くらい彷徨ったり、パトリオットパークのレストランの入り口を探すのに5分くらい迷ったり、こういった苦労話は枚挙に暇がない。とはいえちゃんと確認しなかった我々の落ち度。

 

ロシア民族博物館

  まあ、入ってしまったものはちゃんと見ましょう、それなりに面白いだろうし、ということで見て回った。結論から言うと英語の解説が無かったのでほぼわからなかった。とはいえ、その国土の広さから来る民族の多様性が展示内容から見て取れたのはかなり面白かった。

 

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そりはロシアの(ry
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様々な民族衣装。多様性が凄い。
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布類と街並み。色々と面白い。

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実りの季節。

 

 解説文が雑なのは本当に解説文が分からなかったのと疲労が限界に近かったせい。まともな判断ができる状況じゃない状態だとまともに展示物を見ることすら不可能だった。

 次回は本当にロシア美術館に行きます。もう精神的に限界が来ていたけれど。

 

 

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*1:もちろん、スターリングラードワルシャワ等他の場所を無視しているわけではない。

モスクワ・サンクトペテルブルク旅行記⑱ サンクトペテルブルク4日目① 旅路の果て

 ピョートル大帝エカチェリーナ2世らの系譜を繋ぎ、長く続いたロシア帝国は、第一次世界大戦とその後の激動で共産主義国家にとって代わることとなった。その流れの中で、皇帝一家は悲惨な終末を迎えることとなり、数十年もの間歴史の闇に葬られたのでした…。

 そのせいで、皇女アナスタシアを始めとする、数々の生き残り伝説が世を賑わわせ、ロシア皇族の存在が世に語り継がれ続けるわけなのですが。こういう、自分を騙る人の精神状態ってどうなっているのか。興味深い。…名乗った人の数が多すぎて日本語版のWikipediaのページがあるの、面白い。

 ロマノフ僭称者 - Wikipedia

 

 サンクトペテルブルク観光最終日。長い旅路の果てに見たものとは。……そんな仰々しいもの言いをするほど移動しては無いですがね。

 

 

ペトロパヴロフスク要塞

 

 ネヴァ川右岸に位置する要塞。英語名は"Peter and Paul Fortress"。ネヴァ川を挟んだ向かいにはエルミタージュが。18世紀初頭、サンクトペテルブルクの街を開いた頃に建設された要塞で、当時北欧で存在感を放っていたスウェーデンを仮想敵とした要塞だとか。要塞としては五稜郭のようないわゆる星形要塞(ただし五角星ではない)。英語版のWikipediaの上空写真を見ると一目で星形要塞と分かる。中央の教会は対岸からも非常に目立ち、これまたサンクトペテルブルクの象徴と言える。

 Peter and Paul Fortress - Wikipedia

 この施設の性質上、この要塞がロシア革命の舞台の一つになった話もあるようだが、詳しくないので省略。ソ連時代中には要塞としての役目を終えたようで、博物館としての展示が始まったそう。要塞自体が広く、かつ要塞自体が多くの機能をもつ建造物であるため、様々な展示を行う博物館。

 

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水路の向かいが要塞。対岸から良く見えた教会は近くだとより目立つ。

 ところで、ここに入ろうとしたら早すぎて入り口で止められた。15分も開館時間より早く入ろうとする東洋人2人、なかなか奇妙に映っただろうか。

 地球の歩き方を参考にチケット売り場まで行くと、この要塞にはなんと日本語の観光マップが!エルミタージュには日本語の本とかも売っていたけれど、まさかこの要塞に日本語マップがあるとは……。というわけで貰ったのだけれど、まともに使える代物ではなかった(現物が手元に無くて写真を見せられないのが惜しい)。機械翻訳?の似非日本語はもちろん、固有名詞がまともに訳せない、極めつけに英語マップと建物の番号が合わない(もちろん正しい番号なのは英語マップ)。チケットに書かれた英語の建物名と整合させる必要があったわけで、当然英語マップを参考にすることに。もしよければ日本語版作りましょうか?と言いたくなるレベルで酷かった。

 

 

ペトロハヴロフスキー聖堂

 ペトロハヴロフスク要塞の中心に位置する教会。サンクトペテルブルクの建設初期に建てられ、ピョートル大帝以降のロシア皇帝たちが眠る。

 

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教会の姿。尖塔が高すぎて縦向きにしないと入らない。それにしても逆光が酷い。

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後ろから。そういえば、サンクトペテルブルクの青空はこの日が初めて。

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中は他のロシア正教系教会に比べて比較的大人しいが荘厳。

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静かに棺桶が並ぶ。

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ピョートル大帝が眠る場所。奥にはエカチェリーナ2世が眠る。

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聖堂の一角の小部屋には、ニコライ二世とその一家が静かに眠る。

 遠くシベリアの地でその生を終えたニコライ二世らは、その後80年以上もの月日が経ってから、故郷サンクトペテルブルクに帰ってくることができた。長い旅路の末、ようやく穏やかに時を過ごすことができる場を得た彼らの姿を見て、私はどこかで涙を流しそうになっていた。サンクトペテルブルクで最も印象に残っている場所は、私にとってはここであった。

 

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別館?のような感じで繋がっていた場所。ロマノフ家の展示等があった。


 自分の信じる宗教であろうとなかろうと、宗教的に大きな意味のある場所は何か聖なるもの、とでもいうのだろうか。精神に訴えかけてくるものを感じる。これはロシアを旅する中で様々感じてきたが、その中でも最も重厚に感じたのはここだった。

 ここからは要塞内のその他展示。要塞といっても軍事色の強い展示は少なかった。

 

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要塞内の監獄。冬絶対地獄だよこれ。

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収監されていた人が並んでいた中で最も有名な人。まあ収監されるよね。

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ここからはサンクトペテルブルクの歴史博物館。大きい木はいっぱいありそうだけど、河口の泥沼でこれを組むのは大変そうだ…

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路線図。鉄道を真直ぐ引けるのは日本人からすると羨ましい。

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そりの展示がロシアの特徴…ってこれ何回目だ?

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古の自動車。ロシアでの自動車の発展の話とかあんまり聞かない。

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家族写真が重い。
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要塞内を歩く。高い壁が視界を阻むのは外も内も同じ。砲の展示は少しだけ。

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プログレス補給船?の一部?ロシア語の文章の一部を読んだだけなので間違っている可能性が高い。
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宇宙系の博物館前に並ぶ三人。
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モスクワの方が充実していたがここもなかなか面白い展示だった。

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エンジンは…分からないです…

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ネヴァ川沿いにも出られる。青い川は美しい。

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要塞は島の上に建っているので橋で出入りする。

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この日の天気本当にいいな…

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彼らの安らかな眠りが永遠に続かんことを。


 さて、要塞内の様々な展示を見た我々は、この要塞の向かいにある砲兵博物館へと向かいました。

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砲兵博物館。その大きさに内部の展示への期待が自然と高まる。
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入り口で我らを迎える火砲。彼らへの挨拶を欠かさないように。


 …が。なんとこの日は休館日。ちゃんと休館の曜日は確認していたのですが、数日前の「祖国防衛の日」の影響でこのあたりだけ休館日がずれていたのでした。そんなのわかるわけが無かった…。失意の我々は、重い足を引きずってまたネヴァ川へと向かうのでした。

 

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モスクワ・サンクトペテルブルク旅行記⑰ サンクトペテルブルク3日目③ 宝物庫とお土産

 ロシアに来てから、宝飾品類を展示する博物館をやたら見ていた。もちろん私がこういうのが好き、というのはあるのだけれど、ソ連という時代に芸術品含め、個人の資産を国家が接収して国民に公開した、みたいな歴史があるんだろうか。と、今この文章を書いていてふと思った。事実かどうかは分からないし、私自身日本とロシア以外の博物館を知らないので、かなり荒い推測ですね。

 

 サンクトペテルブルク3日目3記事目、宝飾品を主に展示した博物館から。

 

ファベルジェ博物館

 帝国末期の宝石商・金細工師のファベルジェの名前を冠している…のだけれど、彼とは関係ないらしい。ロシア由来の宝飾品を展示する博物館。ファベルジェはインペリアル・イースターエッグを作成し、皇帝一家に収めた人らしい。美術館の名前通り、ここにはインペリアル・イースターエッグが9つ展示されている。いくつかはソ連時代に売られたなどなどでアメリカにあるとか。

 ところで、この博物館は宝飾品を大量に展示しているのに写真を撮っていい、という点がありがたい。クレムリンの武器庫やエルミタージュのダイヤモンドルームは撮れなかったので…。

 

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まず表札がイースターエッグ

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やっぱり入り口が豪華。
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宝飾品コーナー。いい加減見飽きてくると言いたくなるけどやっぱり楽しい。

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展示室もなかなかに豪華。宝箱の中にいる気分。
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展示品のカロリーが高い

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本命のイースターエッグ展示室。インペリアル・イースターエッグWikipediaに一つ一つ記事があるくらい価値があるらしい。
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この2つはインペリアル・イースターエッグではないらしい。十二分に美しいけれど、歴史的経緯の差か。

 それでもWikipediaに記事があるのが凄い。イースターエッグほんと人気だなって。

 Duchess of Marlborough (Fabergé egg) - Wikipedia

 Kelch Chanticleer (Fabergé egg) - Wikipedia

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Bay Tree egg。これは卵なのか…?

Bay Tree (Fabergé egg) - Wikipedia

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Renaissance egg。横向きもありなのか。

Renaissance (Fabergé egg) - Wikipedia

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Rosebud egg。

Rosebud (Fabergé egg) - Wikipedia

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Cockerel egg。

Cockerel (Fabergé egg) - Wikipedia

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Lilies of the Valley egg。

Lilies of the Valley (Fabergé egg) - Wikipedia

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Coronation egg。

Imperial Coronation (Fabergé egg) - Wikipedia


 6つしかないのは…当日展示されていなかったとかそういうことだと思います、はい。

 

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ここからは色の宝飾品コーナー。
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色ごとに展示品が分けられているおかげで見やすい。それにしても色鮮やか。

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ほんのちょっとだけ絵もあった。
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展示品が多すぎて胸焼けする。

 

 このあとの夕食はコーカサス料理へ。コーカサス系の料理は確かに美味しいので流行っていい。

 

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なにかと思ったけどわりと普通のジュースだったやつ

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ジョージア料理のハチャプリ。カロリーが高そう。

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アゼルバイジャン料理のクタブ。中に挽肉とか色々入ってたはず。

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またシュクメルリか。相変わらず美味しい。

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ジョージア料理のオジャクリ。検索したらジャーマンポテトっぽいって出てきた。確かに。

 

ドム・クニギ

 ネフスキー大通り沿いにある大型書店。お土産も売ってるし、ロシア語の書籍はもちろん多種多様。せっかくロシアに来たのだし、ロシア語の書籍を日本に持ち帰ってみたい、という欲はやっぱりある。

 というわけで、我々が購入した書籍がこちら。

 

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ロシアの地図帳。ロシアの地理はよく知らないのでちょうどいいなって。

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文章が読めなくても図と数字だけで意外と読める。

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友人が購入したのはこちら。ロシアで読む人がいるのか…?

 

 ロシアに来たから、ということで銃の解説本も友人が購入していた。確かに日本では手に入らない。他に、チョコレートやウォッカ等も購入(この日以外)したが、写真が無いので省略。地図帳は非常に面白いので、今後海外旅行先で機会があれば購入していきたいと思った。

 

 さて、次の日が最後のサンクトペテルブルク観光。今思うと3.5日でも足りないですね。

 

 

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モスクワ・サンクトペテルブルク旅行記⑯ サンクトペテルブルク3日目② vsエルミタージュ新館

 サンクトペテルブルク滞在も3日目になると、この街の美しさに心を奪われたのか、「帰りたくない」、「住みたい」、「寒さすら愛おしい」と連呼するようになった。精神状態がかなり狂ってきていることがわかるエピソード。そういえば、サンクトペテルブルクではほとんど交通機関を使わずに、徒歩とYandex Taxiのみを使って動いていたせいで、モスクワよりも体力の消耗が激しかったのかもしれない。

 

 2日連続のエルミタージュ、本日は新館編。といっても、疲労のせいでかなりの部分の記憶が無い。

 

エルミタージュ新館

 古く、帝国時代からある本館とは違い、こちらは2014年に新たに開館したかなり新しい美術館。といっても、政庁を再利用したものだそうなので、建物自体は落ち着いてはいるものの重厚さもある。知名度の差なのか、本館ほどの混雑は無い。収蔵品は近現代美術が多め。

 

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展示の入り口からして明らかに現代の美術館。QRコードはたぶん美術館のホームページ。

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どこかのスタジアムの模型。駅、街並み、といった都市の模型が展示されていたエリアより。
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たぺすとりー。

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何の服だろう…
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こっちにも華やかな部屋はいくつか。

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YOUはどうしてエルミタージュに!?
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宝飾品コーナー。見てるだけで楽しい。

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古のピアノ。補修すれば奏でられるのだろうか。

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鞘の実用性が無さすぎないか

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使いにくそうな燭台だこと

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インペリアル・イースターエッグ
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軍旗。鎧や銃などの軍事系のものを色々展示していたエリアより。
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絵のエリアは近現代の絵画が多い。
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左の白の使い方すき
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モネっぽいと思ったら本当にモネだった(2回目)

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ルノワールらしい。

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額縁を見るのも楽しいと思った

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セザンヌらしい。

 

 新館の方は、新しい美術館なせいか、展示品が無い部屋、解放されていない部屋も多く、3時間程度で全ての部屋を回ることができた。本館がおかしいだけで、こちらも十分広いのだけど。人が少ないわりに展示品は十二分に面白いので、こちらも欠かさず行っておきたいところ。

 

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新館の窓から広場を見る。

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エルミタージュの近くの道。川のある景色。

 

 さて、この後の目的地はレニングラード防衛戦博物館…だったのですが。休館日とぶつかってしまったために翌日に回すことに。

 次の記事になるが、新たに設定した目的地はファベルジェ博物館。それにしても美術館/博物館ばっかり巡ってるな。

 

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休館日は調べておくべきなのだけれど、ガイドブックとのずれがあるとどうしようもない。

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見覚えのある紋…

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エルミタージュの近くとはえらくいいところにあるんだな…

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総領事館目の前の通り。見飽きない街

 

 

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モスクワ・サンクトペテルブルク旅行記⑮ サンクトペテルブルク3日目① ネヴァ川を越えて

  St.Petersburgで検索すると、フロリダ州のセントピーターズバーグが出てきたり出てこなかったりする。ここの名前はサンクトペテルブルク出身者が都市に名前を付けたかららしい。アメリカの植民都市によくあるパターン。サンクトペテルブルクとは似ても似つかない気候なのだけれど…?

  セントピーターズバーグはタンパベイの名を冠するチームの本拠地。NFLMLB、NHLのチームがある…NBAだけ無いってのはそれなりに珍しい気がする。と思って調べたら、NBAだけ無い都市はあとピッツバーグだけらしい。レイズの観客動員の酷さを見ると他のチームも観客動員厳しいんだろうなあ、と思って調べたらNHLのタンパベイ・ライトニングは観客動員全体5位らしい(2019-2020シーズン)。何故…?

 

 ところで、ここまで書いたところで気づいた。この話、サンクトペテルブルクと何の関係も無いね。サンクトペテルブルクのスポーツチームと言えばサッカーのゼニトですかね。CLかELには毎年出てる気がする。

 

 ちなみに今回スポーツ関連の観光は一切なし。ちょっと気にはなったけど、スタジアムの治安とかどうしても不安ですし。

 

 さて、この日はまずエルミタージュの別館(エルミタージュのチケットで入れる別の建物)巡り。

 

ピョートル大帝の冬宮殿

 

  エルミタージュの隣にある小さい博物館。まず入り口が地味で入っていいのかよくわからなかった。その上中に人が居なさ過ぎて不安になった。

 

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子供用?の車。ちなみに昔の乗り物の展示があるとだいたいソリがあるのがロシア。

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部屋。エルミタージュのせいで価値観が壊れているのでこの程度ではあまり心が動かなくなっている。


展示品が少ないから写真も少ない。入口で建物と展示品の解説文(英語)を借りた記憶があるけど内容はほとんど忘れてしまった…。

さて、ここでサンクトペテルブルクに来て初めてネヴァ川を渡った。と言っても、この日は対岸までは行かずに中洲で止まったのだが。

 

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この日の天気は曇り。奥に見える塔はペトロハブロフスク要塞の教会。

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この橋を渡るとネヴァ川の中洲にたどり着く。それにしても平たい街。

 

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川の側から見ると意外と主張しないエルミタージュ。今思うと天気が良ければなあ。
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中洲の景色。写真で見ると地形の起伏が無さ過ぎて流れが分からない。奥の木造船はなんだったんだろう…

 

 ところで。この中洲を訪れた時、なんか貴族っぽいコスプレをした男女2人組に絡まれた(握手を要求された)。なんとか無視はしたけれど、そりゃあ東洋人見たらほぼ間違いなく旅行客だし金取ろうとするよね。

 この数週間後にサンクトペテルブルクを訪れた友人も同じ2人組に絡まれたらしいので、気を付けましょう、というお話。

 

メンシコフ宮殿

 

 ネヴァ川の中洲、聖イサク聖堂の向かい側くらいにある宮殿。一代で財を築くも最期はシベリアに流されたらしい人が住んでいたらしい。ここもエルミタージュの別館なのでエルミタージュの券で入れる。つまり学生なら無料で入れる。

 ところで、私は入った建物の写真をあまり撮らなかったらしく、建物がどういう姿なのかを伝えることがあまりできていない。当然ここの写真も手元に無い。ので検索してください。

 

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外から見ると、ある種切り離された空間のように見える、こういう部屋面白い。

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天井こんなに高くする必要ある?って毎回言ってる。
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東洋風の部屋、という説明があったような部屋。西洋人の見る東洋を見るのって面白いと思わされた旅でもあった。

 …なんかもっと色々見たような記憶があるのだけれど忘れた。写真もあんまり残っていない。この日辺りから、疲労の蓄積で意識と記憶が薄れていたらしい。

 

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あまりにもまともな写真が無いので友人から借りてきた。ところでこの展示は何(分からないものを載せるな)。
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そういえばこんな感じの部屋もあった気がする。ちなみに友人の写真の方が画質が良い。

 

 良さを説明できていない気がするけど、宮殿としては見ていて面白いものだった…と思う。たぶん。とにかくエルミタージュ他のせいで価値観が壊れている。

 

 さて、この後はまたネヴァ川左岸に戻って、エルミタージュ新館へ。ちなみにここはエルミタージュ本館のチケットでは入れない。ここはまたまた長々と歩くことになったので、別記事で。

 それにしても、エルミタージュだけでいくつの記事ができるんだ。

 

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昼食のビッグマック。本当にドリンクが大きい。ところで今気づいたけど、これポテト少なくない?

 

 

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