拍米日記

孤高でありたい

東北一周旅行記⑤ 3日目②(青森)

 宮古駅を出たのが8時。岩泉小本駅に戻ってきたのが11時過ぎ。宮古~岩泉小本、岩泉小本~龍泉洞がそれぞれ30分くらいかかるのでこの日はここまでかなり駆け足の観光。ここからはゆったりのんびり列車旅。

 

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岩泉小本駅11:40発の列車に乗って、北へ。

 

 

 岩泉小本→久慈はまだ三陸鉄道。のんびりゆったり海岸沿いを進む。

 

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車窓を見せるために止まってくれる。地元民には優しくない。

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海岸に迫る山と高い橋。交通の便が悪いのもむべなるかな。

 

 

 久慈からは取り残されたJR在来線の八戸線、八戸からは日本鉄道の夢の跡、青い森鉄道に乗って進む…が、前日までの行程で私の体力は既に限界だったよう。この区間のほぼすべての行路で爆睡していた。八戸線の海岸沿いの景色と、野辺地を過ぎてどこかの温泉の駅で人が載ってきた以外に何も記憶が無い*1

 

 そして寝ている間に辿り着いていた青森駅。ちょっと感動が薄い。

 

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地方都市によくある駅前って感じ。

 

 

 電車の中で寝ていただけなのだが、まあろくに食事をとっていなかったのでここで昼兼夕食。青森と言えば?そう、アレ。

 

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味噌カレー牛乳ラーメン。これぞB級グルメって感じ。

 

 

 味の感想。味噌とカレーと牛乳の味が全部するけど何故か意外とバランスがいい。美味しいのかはよく分からんが確かに謎の調和を感じた。癖になる人がいるのも確かに、とは思った。しかし何故このメニューが完成してしまったのか、わからない。カレーの万能性なんだろうか。

 

 で、この後青森駅の周りをふらふら散策して本州の果てを実感する。…するのだが、身体が重い。とても重い。緯度が高いせいで地球の時点に由来する遠心力が弱くて重力が相対的に強くなっているせいだと思いたい。そうだと言ってくれ。そんな心だった。

 

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北の海、陸奥湾。そういえば函館は未踏、近いうちに行きたい。

 

 

 しかし身体は限界だった。市内の公園のベンチに横になり、1時間ほど動けなかった。見知らぬ地の公園で横になる私はどういう目で見られていたんだろう…。

 

 そうして気づいた頃には夕暮れの足音。屋外とはいえ、流石に1時間もぐったりすると体力も戻ってくるらしい。なんとか起き出して、市街大通りへ。いつの間にか祭の時間が近づいていた。そう、この日は2017年ねぶた祭、初日だったのだ。

 

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君はどこから来てどこへ行くのか。

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暮れを待つ。

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ねぶたってどうやって作ってるんだろう

 

 

 市内の大通りを歩むねぶた達。彼らは周回しているので、逆向きに回ることで様々なねぶたを見ることができる。屋台もいっぱい出ていた。食べなかったけど。

 

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色んな団体が作ってるんですかね

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闇が光を美しくする

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なんでやねん

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君最近見ないよね
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そういうのもあるのか…

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おいしそう

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申し訳ないが紅茶派なんで…

 

 

 まあよくわからんデザインのねぶた(そもそもねぶたなのか…?)はそこそこに、王道のねぶたを見て非常に楽しんでいた。実際に見るとそれはそれは良いものでした。

 

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馬の躍動感と表情。

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大蛇すき

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右の人は何に驚いているのか

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にゃんこ

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人がいっぱい、警備もいっぱい。

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顔色悪いですね

 

 

 そんなこんなでふらふら歩いて2時間ほど楽しんだ私。街の中心街に人が集まる雰囲気、そしてねぶたの勇壮さが非常に良かった。そういえばお祭りで一円も使ってないのを今思い出してなんか申し訳なくなってきた。

 

 で、この日はねぶたのせいで青森市内の宿が取れなかった。そのため、祭の余韻残る中弘前へ移動。夜、車窓の見えない旅は正直面白くないから好きじゃない。

 

 夜の弘前、駅から1.5kmほど先の宿へ移動。…の中で弘前ねぷたの帰り道に遭遇。青森の方に行ってしまったことを思うとなにか申し訳ない気分になった。

 

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弘前はこんな感じなんですね

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ねぷたの行列。五所川原もいつか見たいところ。

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いい笑顔。

 

 

 そんな感じで3日目終了。わざわざ私が言うまでもなく、いいお祭りだった。そんな余韻も感じつつ、宿で東京から相当遠くまで来てしまった事実を噛み締め、本当に帰れるのかなあとか考えていたのでした。弘前だと新幹線で帰ることもできないし。

*1:おそらく浅虫温泉駅。この日は8/2、浅虫花火大会の翌日。