モスクワ・サンクトペテルブルク旅行記⑧ モスクワ3日目① 宙への行進曲
3日目はもう一度モスクワ市内の観光。ところでこの日、ロシアでは「祖国防衛の日」という祝日だったようで、街中ではそれに合わせた催しが各所でありました。1918年に赤軍がドイツ軍に勝った記念日だそうで。「男性の日」という意味合いもあるらしく、女性が男性に贈り物や感謝をする日、という意味合いもあるそうです。
この日の天気は雪。流石に寒い、が雪がそんなに強くないからかロシア人は傘をささない。何故?何故?風情?
まず観光の前に、街中のサウナへ。日本のテレビ番組では、よくフィンランドを始めとする北欧のサウナが紹介されていますが、だいたいそれと同じような感じ。日本のサウナより遥かに気温が高い、湿度を上げると死にそうなくらい暑い、団扇で仰いでくる人がいるときは拷問。そしてサウナから出て水風呂へ頭からGo。寒暖差で頭がおかしくなる。なんで周りのロシア人は平気な顔して自分の身体を謎の草で叩いてるんだ…?と思ったけどそれなりにきつそうな顔の人も結構いる。そりゃそうよね。
…何度かやっていると、神経が狂ってくる。身体の中を冷たい星が走っている感じ。視界が少し狭まって集中力が上がった感じ。入る前は疲れでかなり厳しかったけど、ああ、これは今日行けるわ。そう思わせてくれるだけの力があった。サウナ好きの人が「整う」と言ったりしているのはこんな感じなんだろうか。そんな感じの体験でした、が。これ日本のサウナでは満足できなくなってしまったのでは?
宇宙飛行士記念博物館
地下鉄に乗って北へ。VDNKh駅で降りると、目の前に現れるのは空を目指す像。その下にあるのが宇宙飛行士記念博物館です。
冷戦の一側面として、技術開発競争があったわけですが、この中で最も華々しく、おして最も有名なものが宇宙開発競争でしょう。アポロ11号という頂点こそアメリカの物になりましたが、そこまでの道筋の大半で先行していたのはソ連でした。その栄華の歴史と、今につながる命脈が展示された博物館です。
お土産として、Tシャツを購入。これで、日本ではめったに手に入らないキリル文字のTシャツが手に入ったわけですね。うれし~
ここからの帰り道、上から雪の塊が降ってきて帽子をかすめた。ロシアでは頭上注意しましょうね~。
ロシアで最も著名な音楽院(らしい)。ここのコンサートホールでは公演がしばしば行われており、この日は「祖国防衛の日」に合わせてロシア陸軍の軍楽隊による行進曲の演奏が行われておりました。というわけでこちらを聞いてきました。ロシアの音楽公演はチケットが安くて助かるんじゃ~
さて、聞いてきたプログラムを紹介したい…のですが。残念ながら今現在知る手段が無いので、割愛。行進曲しか流れなかったり、軍服を着た人が結構いたり、演奏会にしてはかなり不思議な空気でした。演奏の最後には横に座ってたおばちゃんが泣き出してたけど、あれは息子が演奏してた、とかなんでしょうかね。
それにしても。ロシア軍軍楽隊の演奏を音楽堂で聞く。これこそ、ロシアでしか体験できない経験ですね。
その他写真
演奏会が終わったのが15:00すぎ。ここから、残りの観光地を駆け回る旅が始まるのでした。つづく。
→Next