拍米日記

孤高でありたい

赤髪の話①

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こんな文章を読むくらいならプニキやれ。










 私は友人にしばしば「赤髪のキャラクターが好きすぎる人間」「赤髪ならなんでもいい奴」「髪色しか見てない」「作品に赤髪がいないと興味も示さない」「赤髪のキャラを見るとお前を思い出すようになった」「赤髪狂」などと言われる。酷い言われようだ。そんなに赤髪のキャラクターばっかり好きになっている自覚は………………






 ある。悔しいが、ある。病的なくらい赤髪のキャラクターが好きと言われるが、まぎれもない事実である。赤髪であれば知らない作品のキャラクターであっても気になるし、名前もすぐに覚える。新しく飛びこんだコンテンツでも、どうしても赤髪のキャラクターに最初に目が移る。人にお勧めされるコンテンツの判断基準として、赤髪の可愛いキャラクターがいるかどうかが一つ重要なものとして存在している。というわけで、この赤髪についての話をしよう。


赤髪とは

 そもそも、赤髪自体は欧州、特にイギリス周辺を中心に、割合は少ないが実際に存在する。ワインレッドに近い明らかな赤色から、本当に赤髪と呼ぶべきなのか、と少なくとも私が思う程度には金髪に近い赤色まで、様々な赤髪があるそうだ。*1日本では、有名な小説である「赤毛のアン*2」の主人公アンが有名だろうか。ハリーポッターロン・ウィーズリー赤毛だし、映画版で彼の役を演じたルパート・グリントもその一人だ。しかし、そもそも赤髪の人口が少ないこともあり、様々な歴史的経緯に由来して、特にイギリスでは差別的な扱いを受けることが多いという。*3英国王室のヘンリー王子*4でさえ、その赤毛を揶揄されたことがあるという。*5しかし、Red Hairで検索して出てくる方々の写真を見るとなかなか美しい髪色をしている、と思わされる。
 また、数こそは少ないが髪の毛を赤く染める人も、これは世界中に存在する。X JAPANのhideのような、ロックバンドの印象が強いだろうか。流石に原色に近い赤は少ないが、赤みがかった髪の人はしばしば日本でも街中で見かける。


 そんな三次元の赤髪も嫌いではないのだが、私はそういう話がしたいわけではない。ここからは、主に二次元コンテンツにおける赤髪の話をする。


 アニメ、ゲーム、漫画、小説など、実世界を舞台にしない物語では、当然設定の自由度が広がる。それは髪色についても言え、現実では少ない紫色や桃色はもちろん、部分によって違う髪色のキャラクターも近年では増えている。例えば、遊☆戯☆王の武藤遊戯*6艦隊これくしょんの長波*7Fate/GrandOrderの清少納言*8にじさんじの夜見れな*9あたりが挙げられるだろうか。極端なところで言えば、うる星やつらのメインヒロインであるラムの髪は虹色に設定されているそうだ。*10が、実際のところ髪色の扱いは作品によって様々である。例えば、赤髪のキャラクターが本当に赤髪であるか、というのは作品によって異なる。実際に赤髪の作品もあれば、キャラクターの区別、イメージ付けのために、実際は黒や茶髪のキャラを赤髪として描いているということもある。そのあたりの解釈の違いは、作品によって異なるものの、こういった事象がある裏には、赤髪のキャラクター、赤という色に対する我々人類が抱く共通イメージがある、ということなのだろう。髪色でそのキャラクターの性質の一部を表現する技法は、しばしばみられる手法である。*11


 では、赤髪のキャラクターに我々が抱くイメージとは、つまり赤色に対する我々のイメージとは一体なんだろうか。こういった色のイメージは、おおよそその色を代表するものから来ていることが多い。

 赤は、炎の色である。炎は世界を焼き尽くし、一方で世界を照らす光を産む。また、人や物を温める存在でもある。また、概念としての心の中の火は、情熱・激情の象徴である。

 赤は、血の色であり、戦いを表す色である。赤い星である火星は、その名を戦の神に由来する。

 赤は、警告色である。生物が毒を持つことを主張したり、それに擬態するための色である。血の色であるためか、警告色であるためか、人は赤色に対する反応が強い。標識や、信号の赤は強い意味合いを持っている。

 赤は、心臓の色である。中世、愛を司る器官として扱われた心臓は、やがて、ハートマークとして表され、赤いハートマークは恋愛・情愛の象徴になった。

 こんな感じだろうか。赤色といえば、他にも革命、共産主義、丹、辰砂、林檎、花、夕焼けなどが挙げられるだろうが、キリがないのでこの辺りで止めておく。以上のことから、赤髪のキャラクターに与えられるイメージと言えば、炎属性、好戦的、暴力的、情熱的、情動的、 身勝手、恋愛的、性的、あたりだろうか。赤髪のキャラクターが全てこの特徴のどれかに当てはまるわけではないだろうが、物語で赤髪のキャラクターが出てきた時、我々はそのキャラクターにこういったイメージを抱くのではなかろうか。*12
 ところで、赤髪のキャラクターとは言ったものの、赤という色は範囲が広い。赤に近い髪色として、桃色・ピンク色、赤茶色・茶色、朱色・橙色、紫色などが挙げられる。これらの髪色のキャラクターは、もちろん赤との接点が無いキャラクターも多いだろうが、一方で赤色のイメージを一部受け持っているキャラクターもいるのではないか、と思う。*13が、ここでは深く追及はしない。

 また、キャラクターにおける赤という色を語る上で欠かせないのが、日本における戦隊シリーズではないだろうか。赤は主人公の色、というイメージを付けたのは、ゴレンジャーの系譜を継ぐこのシリーズの貢献が非常に大きいはずだ。これは、赤髪のキャラクターの話とは少し離れるが。



赤髪個別論
 
 ここからは、赤髪のキャラクター個人について語っていく。が、私があまりよく知らないキャラクターについても記述しようと努力した結果、曖昧な語りのキャラが何人か出てきてしまっている。じゃあ語るな、と言いたい。ちなみに、私自身が女の子について語りたいので赤髪の女の子の話ばかりになる。*14

 赤髪のキャラクターと言えば、どういったキャラクターを想像するだろうか。古今東西、様々な赤髪のキャラクターがいるだろう。その中でも、世界的に著名な赤髪のキャラクターと言えば、ディズニー映画「リトル・マーメイド」*15の主人公のアリエルではないだろうか。
 そもそも、原作のアンデルセン童話の「人魚姫」は金髪だったそう。それが赤髪になった理由は、その5年前に「スプラッシュ」*16という実写映画が同じ「人魚姫」を題材として公開されており、この金髪の人魚姫とのイメージとずらしたかったからだとか。その髪の赤色が、海の青・尾のエメラルドグリーンと合わさって綺麗な映像を作ったとか聞くと、なかなか面白い話だなあ、と思う。私は残念ながら見たことが無いのですが。
 アリエル自身の性格は、その髪色の経緯もあって赤のイメージと合うイメージはない。そもそも身近に赤髪が現実に存在する西洋文化で赤髪に特別なイメージを持たせるのは不味い。
 ところで、実写版リトルマーメイドに赤髪の子を何故使わないのか、みたいな話があったようななかったような。様々なマイノリティに配慮しなきゃいけないというのはなかなか難しいんだなあ、とその時思ったような思い出。


 日本のアニメで赤髪のキャラクターを探すならば、古いところで言うと「キューティーハニー」が挙げられるのではないだろうか。キューティーハニーは、その名を冠するアニメ「キューティーハニー*17の主人公である如月ハニーの戦闘用フォーム。元の如月ハニーは金髪であり、また、様々な別の姿に変身する*18が、基本の戦闘用であるキューティーハニー、つまり赤髪の形態が最も印象深いのではないだろうか。
 このキューティーハニー、全体的に赤・ピンクがテーマカラーのキャラクターであり、かつハートマークを意匠として用いている。そのイメージは、戦闘用であり、かつお色気要素が強い、という今につながる赤・ピンク色のイメージをこの時点で作っているような気もする。流石に気のせいか。

 ところで、キューティーハニーの第一話がYouTubeで公開されている。全裸になる過激すぎる変身シーン、OPと共に登場するキューティーハニー、何故か歌いながら戦うキューティーハニー、となかなか面白いので興味があれば見て欲しい。
https://www.youtube.com/watch?v=BInwUlJ-YhM


 ここまで何とかかんとか書こうとはしてみたが、あまり知らないキャラクターを語るのはいくら赤髪でも正直苦しい。とはいえ、新たな発見があったりするので面白い。…が、流石に無知で語るのは限界がある。作品を見ればよいのだけれど、なかなか時間の確保が難しいというわけで、ここからは何人か有名どころを列挙するだけにする。らんま1/2の早乙女らんまエヴァンゲリオンのアスカ、アニメポケットモンスターのムサシ、ToHeart2向坂環灼眼のシャナのシャナ辺りが挙げられるだろうか。もし奇怪な人間がいて、知らないなりに書け、と言われたら諦めてちょっとだけ書くかもしれない。このあたりの方の性格が赤髪の喚起するイメージに合うのかは分からない。でも赤髪のキャラってだいたいツンデレか元気系か姉等の年上系の3つが多いような気がする。


 ここからは私が好きな赤髪のキャラクターの話をしよう。

 私が赤髪のキャラクターを明確に好きだとなった初めてのキャラクターは、恐らくポケットモンスターブラック/ホワイト*19のジムリーダー、フウロ。まだネットで情報を仕入れることをしていなかったころの話。何も知らない私は意気揚々と冒険を楽しんでいた。それこそ、そのころの私はまだキャラクターへの愛はまだ弱かったくらい。フキヨセジムに意気揚々と挑んだ私は、BW特有の彼女のカットインに一目惚れしたのでした。*20
 溌剌とした性格、攻撃的なジムの仕掛け、今にも飛び出さんとするカットイン、美しい赤髪、その髪を目立たせんかとする水色の飛行服。非常に完成されたキャラクターデザインだと今でも思う。それにしても胸の主張が凄い。そこもすき。
 私の赤髪好きはここから始まったと思っているし、良くも悪くも、私はフウロに性的趣向を歪められたと今でも思っている。大変罪深いキャラクターである。惜しいと思ったのは、ポケモンというシリーズがあまり人物に焦点を当てた作品では無いことだろうか。フウロの台詞数はタワーオブヘブンでのイベントくらいで少なく、BWでは再戦すら不可能。それでもプレイヤーに深い印象を残したというのは凄い、とも言えるが。
 アニメ…?知らない子ですね…。
 それにしても、フウロを始め、BWのキャラクターデザインは非常に秀逸だと今でも思う。もちろん物語上の見せ方もあるのだろうけれど、イッシュ地方のキャラクターの人気が他の地方と比べてもかなり上位に位置していると思えるのは、気のせいではないだろう。フウロを含め、カミツレ、N、メイちゃんの絵とかは未だに見る。私はトウコ派ですが。*21
 

 さて、次に挙げたいのはファイアーエムブレム覚醒*22からティアモ。赤髪ロングの天才天馬騎士。なんでも器用にこなす…というのが少なくとも世間の評判。能力面ではかなり露骨に優遇された一方で、恋愛面ではかなり冷遇されていたキャラクター。というかその差がアイデンティティのキャラクター。*23*24走るのは意外と遅いところとかも結構愛らしく思える。覚醒の女性キャラではルフレルキナ、サーリャと並んで人気だと感じる。みんな赤髪の魅力が分かったのか!(違)
 ところで、ティアモとルフレの支援Sの一枚絵の話なのだが。身長差を表現したかったのだろうか、ルフレの肩の位置くらいにティアモの顔がある。私のルフレ君は体格の小さい、少年寄りの容姿を選んでいたため、この身長差の違和感が凄い。私は初見で膝立ちしているのだろうかと解釈していたのだが、冷静に他の体格のルフレの存在を思い出して????となってしまった記憶がある。どうでもいい、一部のプレイヤーにしか伝わらない小ネタなのだが。
 なんだかんだでFE無双やifにもそれっぽく出張しているし、FEHでも超英雄を2つを貰っているので、かなり優遇されている。超英雄の1つはその本編での恋愛面の不遇さを逆手に取った花嫁衣裳、もう一つは水着衣装で貝殻の槍。花嫁衣裳が出た時、私は本当に泣くかと思った。FEHがあって良かったと思ったものである。

 そのティアモの娘であるセレナは、ゲーム中でこそ赤髪になることはできないが、公式絵等のデフォルトカラーは赤髪。*25ifやFEHといった別作品に出演する際も赤髪。公式的には、母親の髪色と同じ色を採用したいらしい。私のプレイでは紫髪だった*26が、ifやヒーローズを通して赤髪というイメージが一番強くなってしまった感じがある。覚醒プレイ時はこの髪色が標準だと思っていたけれど、いつの間にか公式絵(母親)の髪色に認識がずれていった…というのはあるある話だと思う。母親が赤髪ロングなのに対して、こちらは赤髪ツインテール。しかもかなり長め。戦っているときに邪魔にならないのかと心配になってしまうが。そういえば、FEシリーズにおいて赤髪ツインテールというキャラクターは他に思い当たらない。*27シリーズ通して彼女一人の個性であると考えると、その髪色になかなか面白いものを更に感じてしまう。
 その性格は母親の万能さを見て育ったせいで少々捻ったものに。比較対象のレベルが高すぎると人の性格は少し捻じれてしまう、というのは納得できる。その結果誕生したのが素直さを失ったツンデレ。とはいえその内面に穏やかさ、素直さを残しているような気配も感じるので、そこに母親の優しさを感じられるような。母親の万能さへの劣等感から、天馬に乗らずに地に足をつけて戦う姿は何か心に来るものがある。比較され続ける超えられない存在と愛すべき優しき母としての2つの意味を持つ存在は、未来世界での戦いの過程の中で神格化されていったのだろうか。非常に良い関係性だと私は感心したものだ。母親と違って足が速い…のだが、その優勢を彼女が知るのはいつになるのだろう、知った時どういう反応をするのだろう、と今でも思う。
 この親子は、その設定の都合もあり覚醒の中で1~2を争うレベルで強い。その強さもやはり人気の秘訣なんだろうか、と今になって思う。起用回数がそのまま愛着に繋がるのはよくある話、ではあると思う。*28
 ところでそろそろセレナにも超英雄が欲しい。FEHのスタッフさんなんとかお願いできませんかね。*29


 今思うと、私が赤髪好きを名乗る根幹を作ったキャラクターはこの2人だろう。*30この2人の影響が今まで尾を引くことになるわけだが、それが私においては偶然赤髪であっただけで、幼少期・少年期に触れたコンテンツに嗜好が左右されるのはままあることではないのだろうか。読者諸君にも今持っていて、自覚している嗜好があると思う。その源流をたどってみると、意外なところに行きついたりしないだろうか。私自身もまだ、フウロ以前に源流があるかもしれないと思って捜索を続けている。自らの好みの源流を辿る旅をしてみるのはいかがか、と提案してこの文章を終える。

 


 ところで、タイトルに①とついてあるが、続きを書く予定はない…が、一応好きな赤髪のキャラクターのストック自体は何人かいるので、気が向いたら書くかもしれない。艦これの嵐とか、FE Echoesのセリカとか。もしかすると少し拡大してピンク髪/紫髪の話をするかもしれない。

*1:現実の赤髪と呼ばれる人々は、だいたい我々の色彩感覚だとオレンジ・朱色に相当することが多い。

*2:ところで赤毛のアンという題名は日本語訳の時につけられたものだそう。英題はAnne of Green Gables。髪の色とは全く関係が無い。

*3:赤毛の人口が多い地域としてアイルランドスコットランドが挙げられるらしい。イギリスでの差別的な扱いはそういう面もあるのだろうか。

*4:王室を既に離脱しているが、一般的に彼は王子と呼ばれるのでここでも王子と呼ばせていただく

*5:Carrot-Tops: Being Red Not So Easy - ABC News

*6:金+黒+赤。冷静に見直すと非常に奇抜な髪型をしている。

*7:外側が黒色、内側がピンク色。いわゆるインナーカラーだろうが髪が長すぎてよくわからない。

*8:黒+水+赤が複雑に並ぶ。この配色でバランスが取れているのは正直凄い。

*9:左右が白黒ツートンカラー+ちょっとだけ赤。おそらく赤い部分は髪の内側と思われる。

*10:実際は、CDの裏やタマムシのような構造色に由来する、見る角度によって色が変わる虹色という設定らしい。アニメ版は作画の都合で緑に固定されたそう。

*11:これを逆手にとって、髪色等の見た目とのギャップを狙う作品もあるだろう。

*12:私は海外の作品に詳しくないので、海外のキャラクターの髪色とそこから喚起されるイメージの一致度合いについては知らない。髪色とそのキャラクターの属性を一致させるのは、もしかすると日本だけの話なのかもしれない。

*13:例えば、ピンク髪のキャラクターに性的なイメージがついたり、橙髪のキャラクターに情熱的なイメージがついたりすること。

*14:知名度を考慮して、ドナルド・マクドナルドについては特例で語ろうかと思ったが、可愛くないという理由で却下した。別に好きでもないし。

*15:1989年公開。ディズニー最後の劇場版セルアニメ

*16:1984年公開。主演は当時27歳のトム・ハンクス

*17:初代は1973~74年放送。戦うヒロインの元祖であり、お色気変身シーンの元祖。

*18:例えばレーサー姿のハリケーンハニーは黒髪、スチュワーデス/CA姿のアイドルハニーは緑髪、など。

*19:2010年発売。

*20:この時はまだ赤髪のキャラクターへの愛が強かったわけではない。赤髪愛に気づくのはその数年後のこと。

*21:とにかくBW2未プレイなのが大きい。プレイしたいとは思っているのだけれど…

*22:2012年発売。

*23:そもそもその名前の由来からして恋愛面で冷遇されることが確定している。

*24:覚醒・ifはアイデンティティが露骨なキャラクターが多かったねって今でもやはり思ってしまう。

*25:DLCの一枚絵は黒色固定。

*26:ルフレの髪色18。

*27:不思議なことに、桃髪ツインテールのキャラクターはメイ、セーラ、ヒルダ(風花雪月)、レーヴァテインと4人もいる。この差は何なのだろうか?

*28:もちろん例外もある。FEでは起用するのが難しいアーダンや、モブ敵将なのに妙な人気を誇るグローメル辺りが挙げられるか。ただし両者とも印象的な、唯一の個性を持っている。

*29:CVがアンナさんと一緒なのでいつか来るだろうと思ってもう2~3年経った。

*30:セレナはFEif発売までは赤髪のイメージが薄かったのでここでは除外。