モスクワ・サンクトペテルブルク旅行記⑩ サンクトペテルブルクへ
日本では、大都市から都市郊外や遠方に向かう鉄道の起点が集まる駅のことを指してターミナル駅という言葉が使われます。例えば、東京なら東京、品川、上野、新宿、渋谷、池袋あたりが、また大阪なら大阪・梅田、新大阪、難波、天王寺あたりが該当するでしょうか。さてモスクワはヨーロッパロシアの交通の中心であるため、もちろんターミナル駅があるわけなのですが、放射状に線路が走っているため、なんと9つもターミナル駅があります。さて、9つもターミナル駅があるとどの駅に目的の列車が来るか分からない…となりそうですが、なんとモスクワではそんな疑問を抱かないようになっています。
例えば、カザン方面の電車が主に発着するのは「カザンスキー駅」、ベラルーシや東欧・中欧方面の列車が主に発着するのが「ベラルースキー駅」、ウクライナ方面の列車が主に発着するのが首都の名前から「キエフスキー駅」。かなり分かりやすいですね。
では、サンクトペテルブルク方面の電車が発着するのは?ここでは少し引っ掛けで、「レニングラーツキー駅」。ソ連時代の都市名「レニングラード」が残っているんですね。レニングラード州を指してるのかもしれないですが。
ロシアで最も大きな都市であるモスクワと、2番目に大きな都市のサンクトペテルブルク。この2都市は700kmも離れているため、この間には高速鉄道が走っています。その名は「サプサン」。ロシア語で隼を意味します。実質東北新幹線。
さて、サプサンはモスクワからサンクトペテルブルクへ向かう列車。当然レニングラーツキーから出るわけです。というわけで、この日はまずレニングラーツキー駅に向かう。…はずだったのでした。
それはロシアへの出発2日前。
私はチェックを兼ねて予定表を作っていました。既にオンライン上で予約を取っていたサプサン号のチェックもしていたのですが…
「あれ…?乗車駅、帰りはMoskowskyって書いてるのに行きはKurskyって書いてるぞ…?え…?」
色々と調べた結果。行きは一日に一本だけある、ニジニ・ノブゴロド→モスクワ→サンクトペテルブルクの便を買っていたのでした。ニジニ・ノブゴロドから来るのでクールスキー駅発ですよ、ということ。わかるかんなもん。
というわけで、思い込まずちゃんと確認しましょう、というお話でした。
サンクトペテルブルクの基礎データ
サンクトペテルブルクはネヴァ川の河口に位置し、バルト海への出口に当たります。やはり交通の要所。ピョートル大帝の時代(18世紀初頭)に建設され、モスクワから遷都、2世紀にわたってロシアの首都だった街です。旧都だけあって、古い建物が多く、また、河口にあるため水運が発達しており、水とともにある街です。「北のヴェネツィア」とも呼ばれるとか。
帰国後、サンクトペテルブルクの写真を人に見せたら「知ってる~これヴェネツィアでしょ~?」ってヴェネツィアに行ったばかりの人に言われたのでマジでヴェネツィアと似てるんだと思う。ヴェネツィア行ったことないけど。
緯度が高すぎて、白夜こそないが近いところまで行くらしい。なので夏場は大きな祭もあるなど、観光の最盛期だそう。…なんで冬に行ったの?
人口:535万人。北海道と同じくらい。
面積:大阪の3/4くらい。
日本で例えるなら旧都という観点では京都、河口にあって橋が多いことなどを考えると広島でしょうか。
サプサン号の旅
ヨーロッパロシアは基本的にものすごく平たいので、線形もとても良いため乗り心地は十二分に良かったです。正直それ以外に言うことが思いつかない。
街散策
初日、ということでホテルに向かいながら街の散策から。サンクトペテルブルクの大通りは「ネフスキー大通り」という場所で、モスクワ方面の駅のもう少し手前から始まって、ネヴァ川まで3kmほど続く道でした。というわけでここを歩いてホテルに向かいまして。
ホテルに荷物を置いた後の昼食の写真で今回の記事は終わり。次回は一日目の街散策。
ところでロシアでレストランを探すときは、基本的に「地球の歩き方」を参考にした。英語メニューがあるor写真がある店が載ってるので安心。行った店の7割くらいにトリップアドバイザーのステッカーが貼ってたのでそっちも頼りになるかもしれない。
→Next